『ギックリ!』って私じゃないんですけどね、今日いらした初診の患者さん「Kさん」のお話。
「昨日から腰が痛いんです・・・こんな痛みは初めてで・・・今日はなんとか動けるんですが・・・」と、お電話を下さったときのいかにも痛々しいKさんのお声に、そういえばお陰さまで最近は私も忘れている『ギックリ腰』の激痛が伝わってきました。
来院された時もかなりのスローペースで「いたたた・・・」と言ってはみえませんでしたが、聞こえてきそうな・・・そんな感じでした。
「初めてなんです
」とKさんはこの痛みをどうしたらいいのか困ったご様子。
このような、急に襲ってきた痛みは「炎症」を伴っているので、鍼・灸治療をします。「鍼!灸!」と聞くと『怖い!痛い!!熱い!!ゼッタイにイヤ!!』と拒絶される方も時にはいらっしゃいますが
といっても治療したからと、すぐにピンピンできるほどの急激な変化・効果は見られず、さっきよりも・・・昨日よりも・・・と少しずつ良くなっていきます。ギックリになるということは、長い時間(年月かも・・・)、体に無理な負担を掛けてきて、その結果身体が悲鳴を上げるのですから・・・時間をかけて痛くなったものは、それなりの時間をかけなければ治らないんです、当然ですよね。
治療後、Kさんは、さっきの『痛顔』とは違った人かと思えるほど、にこやかなお顔になってお帰りになられました。
『ギックリ腰』になった方はご存知と思いますが、ギックリした瞬間から動けなくなるんですよね。うっそ~!??と思ってしまうほど動けなくなり、それはそれは不便!アニメの世界だったら【ギギギギ・・・】と音が聞こえそうな、そんな感じ。
ちなみに、私のギックリデビューは25歳の春、弟の結婚式・披露宴が済んで、お客様を出口でお見送りしようと思って立った瞬間『ギックリ~~~!!』そのまま、親戚のおじさんにオンブされて退場。痛くて涙が出ているのに、弟の悪友達は「ねーちゃん、感動して泣いとった・・・でも、なんでオンブ??」・・・とほほ
ワイルドだろ~!!
寒いこの時期は「ギックリ」が急増します。原因のひとつが「冷え」です。足腰を特に冷やさないよう、毛糸のパンツや腹巻、レッグウォーマーなどを上手に使って、できるだけ温かくお過ごしください!!
Kさん、お大事に!!